秋は管理釣り場がもっとも輝く季節です。夏の高水温で食いが渋っていたトラウトは、水温の低下とともに一気に活性を取り戻し、各釣り場では放流も本格化。しかも山あいや湖畔の釣り場なら、色づいた木々を眺めながら竿を振れる「紅葉×釣り」の贅沢な時間が待っています。
平地の行楽地が混み合う紅葉シーズンでも、管理釣り場なら朝から夕方までゆったり。ロッドを置いて景色を眺めるもよし、紅葉を写り込ませて釣った魚を撮影するもよし。釣り人だけが独り占めできる秋の絶景がそこにあります。
今回は、全国の管理釣り場の中から、山間・湖畔・渓流沿いにあり秋の景観が魅力の釣り場を10か所厳選してご紹介します。「紅葉 釣り」で行き先を探している方は、秋のトラウト釣行計画にぜひお役立てください。
秋の管理釣り場をおすすめする3つの理由
1. 水温が下がり、トラウトのハイシーズンが開幕する
トラウトは冷水を好む魚。気温・水温が下がる秋は魚の活性がぐんと上がり、多くの管理釣り場で放流量が増えるシーズンインの時期です。夏に休業していた釣り場が再開したり、営業時間が切り替わったりするのもこの季節。「涼しくなったら釣りに行く」は、エリアトラウトの王道スケジュールです。
2. 山あい・湖畔の釣り場は紅葉の特等席
管理釣り場の多くは、渓流沿いや山あいの谷、ダム湖の湖畔など、もともと自然豊かな場所にあります。周囲の山が色づく季節には、釣り座そのものが紅葉のビュースポットに。湖面に映る山肌、渓流に舞い落ちる落ち葉——観光地の人混みとは無縁の場所で、静かに秋を味わえます。
3. 温泉・行楽と組み合わせた「秋釣行」が楽しい
紅葉シーズンの山間部は、温泉やドライブ、味覚狩りなど行楽の宝庫。「午前は釣り、午後は紅葉ドライブと温泉」といったプランが組みやすく、家族や釣りをしない同行者と一緒でも満足度の高い一日になります。
紅葉がきれいな管理釣り場10選
1. アウトドアヴィレッジ発光路の森フィッシングエリア(栃木県)
鹿沼市の山あい、標高約500mに位置する水質クリアなポンドタイプの釣り場。周囲をぐるりと森に囲まれたロケーションで、秋が深まると釣り座の背後の山々が色づき、澄んだ水と紅葉のコントラストの中でサイトフィッシングが楽しめます。
放流はヤマメ・イワナ・ニジマス・サクラマスなどをトラックで定期的に実施しており、魚影の濃さは折り紙付き。ヤシオマスやタイガートラウトなど多彩な魚種が揃うのも魅力です。秋〜冬は7時開始の落ち着いた営業時間になるので、朝はゆっくり出発でも間に合います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 栃木県鹿沼市上粕尾762-4 |
| アクセス | 東北自動車道 栃木ICから約40分 |
| 料金 | 1日券5,000円、午前券・午後券各3,500円、女性・子供(中学生まで)1日券3,500円 |
| 対象魚 | ニジマス各種、ヤマメ、イワナ、サクラマス、ヤシオマス、タイガートラウトなど |
| 営業時間 | 7:00〜17:00(9月〜4月)、無休 |
2. 川場キングダムフィッシング(群馬県)
武尊山の麓・川場村にある約7,000㎡のポンド型釣り場。施設横を流れる薄根川から新鮮な水を大量に取り込んでおり、山里の秋の空気の中でコンディションの良いトラウトと勝負できます。周囲は山々に囲まれた農村地帯で、秋は里山の色づきを眺めながらの釣りに。
最大の特徴は、放流されるニジマスがすべて最高峰ブランド「頂鱒(イタダキマス)」であること。釣って楽しく食べて美味しい秋の一尾を持ち帰れば、行楽の締めくくりにも最適です。時間券があるので、川場村の温泉や道の駅観光と組み合わせた立ち寄り釣行にも向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 群馬県利根郡川場村大字川場湯原546 |
| アクセス | 関越自動車道 沼田ICから15分 |
| 料金 | 1日券5,500円、女性・中学生以下4,500円、時間券1時間1,500円〜 |
| 対象魚 | 頂鱒(ブランドニジマス) |
| 営業時間 | 6:00〜17:00(3〜10月)、7:00〜17:00(11〜2月)【要確認】 |
3. 丸沼(群馬県)
日光白根山の麓、標高1,430mに位置する天然湖沼のフィッシングフィールド。湖畔の一軒宿・環湖荘が管理しており、公式サイトでも「燃えるような紅葉」と紹介される、秋釣行の大本命スポットです。隣接する丸沼高原(日光白根山ロープウェイ)の公式案内では、例年10月上旬〜中旬が紅葉の見頃とされています。
ルアー・フライ・エサ釣りが楽しめ、ボートを借りれば原生林が色づく湖上から紅葉を独り占めしながらマス釣りを満喫できます。解禁期間は毎年4月下旬〜11月末日で、10月からは営業開始が6:30に切り替わります。持ち帰りは5尾まで、20cm以下はリリースのルール。環湖荘に泊まれば温泉とセットでのんびり過ごせます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 群馬県利根郡片品村東小川4658-7(丸沼温泉 環湖荘) |
| アクセス | 関越自動車道 沼田ICから約60分 |
| 料金 | 入漁料(1日券のみ)大人2,500円、小・中学生1,200円、ボート1日 平日2,900円・土日祝3,300円、半日2,000円 |
| 対象魚 | マス類(ニジマス、ブラウントラウト、サクラマスなど) |
| 営業時間 | 6:00〜日没(解禁後〜9月末)、6:30〜日没(10月1日〜11月末日) |
4. 東古屋湖(栃木県)
鬼怒川漁協が管理する山あいのダム湖(西荒川ダム)。周囲を森に囲まれた静かな湖で、秋には湖畔の山々が色づき、湖ならではのスケール感とともに秋景色を楽しめます。岸釣りのほか貸しボート(1日1隻2,500円)での釣りも可能です。
公式のマス類の釣り適期は3〜6月ですが、釣り期間中は土日祝を中心に成魚放流が行われており、秋はワカサギ釣りの人気も高まる時期。紅葉の湖にボートを浮かべ、のんびり竿を出す休日にぴったりです。2026年の釣り期間は3月14日〜12月28日で、11月からは終了時間が16:30に繰り上がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 栃木県塩谷郡塩谷町大字上寺島字東古屋 |
| アクセス | 東北自動車道 矢板ICから県道30号・74号・63号経由 |
| 料金 | 1日券(員外)3,600円、午後券3,000円、中・高校生2,200円、釣船1日2,500円 ※女性は500円引き(解禁日・翌日を除く) |
| 対象魚 | マス類、ワカサギ、ヘラブナ |
| 営業時間 | 7:00〜17:00(解禁〜10月末)、7:00〜16:30(11〜12月)、釣り期間は3/14〜12/28(2026年) |
5. 日本イワナセンター(群馬県)
沼田市利根町の山あいにある、養殖場直営のポンド型釣り場。「全国屈指の水が綺麗で豊富な水量」をうたう釣り場で、養殖場と同じ良質な水で育った魚は味が違うと評判です。奥利根の山々に囲まれた立地で、秋は色づく山を背に釣りが楽しめます。
魚種の多彩さは関東でも屈指で、ニジマス各種に加えてイワナ、オショロコマ、タイガートラウト、さらにイワナ×ブラウンのオリジナル「紅いわな」(40〜45cm)も放流。1日券は15匹までキープでき、食味重視派にもうれしい釣り場です。9・10月は6時開始、11月からは7時開始に切り替わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 群馬県沼田市利根町根利1994 |
| アクセス | 関越自動車道 沼田ICより車(県道62号経由) |
| 料金 | 1日券5,500円(15匹まで)、7時間券4,500円、5時間券4,000円、1日ペア券8,000円(女性・小学生以下とのペア限定)など |
| 対象魚 | ニジマス各種、イワナ、紅いわな、ブラウン、ブルック、タイガートラウト、オショロコマなど |
| 営業時間 | 6:00〜17:00(9・10月)、7:00〜17:00(11・12月)、無休 |
6. うらたんざわ渓流釣場(神奈川県)
首都圏から日帰りしやすい丹沢の山あい・道志川水系にある渓流タイプの釣り場。全長約1.5kmの渓流にエリアが設けられ、自然の渓相を生かしたフィールドで川のせせらぎを聞きながら釣りができます。公式サイトには紅葉シーズンのドローン空撮動画も紹介されており、秋は渓を包む木々の彩りが見事です。
フライ専用の「ヤマメクラシック」エリアは完全リリース制のテクニカルな釣り場で、ヤマメ・イワナに加え名物のオリジナルアルビノヤマメも放流。落ち葉の舞う渓流でのフライフィッシングは、まさに秋ならではの風情です。11月からは7時開始に切り替わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県相模原市緑区青根3769-1 |
| アクセス | 圏央道 相模原IC・中央道 相模湖ICから国道413号経由 |
| 料金 | 1日券5,000円、半日券(12:00〜18:00)3,800円、女性・子供(高校生以下)1日券4,000円・半日券3,000円 |
| 対象魚 | ヤマメ、イワナ、ニジマス、ブラウン、ブルック、オリジナルアルビノヤマメ |
| 営業時間 | 6:00〜18:00(11〜2月は7:00〜18:00)、年中無休 |
7. リヴァスポット早戸(神奈川県)
丹沢山塊を流れる早戸川沿いにある、相模漁業直営の渓流型ルアー・フライ・テンカラ釣り場。山あいの谷筋にあり、秋は周囲の山肌が色づく中、瀬や淵を打ちながらのアクティブな釣りが楽しめます。
毎週土曜日には通常のニジマスに加えてヤマメやイワナなど別魚種の特別放流を実施。バーベキューハウスも併設されており、釣った魚をその場で焼いて味わえるのも人気の理由です。夕方までのアフタヌーン券・イブニング券などの延長営業は10月15日まで。以降は17時終了となるので、秋は朝からの釣行がおすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県相模原市緑区鳥屋3627 |
| アクセス | 圏央道 相模原ICより車(県道64号経由) |
| 料金 | 1日券 大人5,000円・小学生以下3,800円、半日券(12:00〜17:00)3,800円 ※アフタヌーン券・イブニング券・ナイター券は3/16〜10/15のみ |
| 対象魚 | ニジマス、ブラウン、ブルック、サクラマス、ヤマメ、イワナ、オショロコマなど |
| 営業時間 | 6:00〜17:00(延長営業〜19:30は3/16〜10/15)、無休 |
8. 奥多摩フィッシングセンター(東京都)
多摩川の上流・御岳渓谷エリアの河原に広がる、奥多摩漁協直営の釣り場。JR青梅線・御嶽駅から徒歩約15分と電車釣行が可能で、都内にいながら山あいの渓谷で釣りができる貴重な存在です。渓谷沿いの立地だけに、秋は色づいた木々の下で竿を振れます。
エリアはルアー・フライ・テンカラ釣場、一般エサ釣場、初級者向けエサ釣場、釣り堀など多彩で、家族連れから本格派まで対応。リバーサイドのBBQ設備で釣ったニジマスを塩焼きにできるのも魅力です。増水時は臨時休業になる場合があるため、お出かけ前に公式サイト・SNSでの確認をお忘れなく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 東京都青梅市御岳2丁目333 |
| アクセス | JR青梅線 御嶽駅から徒歩約15分、車は青梅街道からのみ入場可 |
| 料金 | ルアー・フライ・テンカラ釣場 1日券4,000円・午後券3,000円、女性・高校生以下1日券3,500円・午後券2,500円、一般エサ釣場1日券3,600円 |
| 対象魚 | ニジマス、ヤマメ、イワナ |
| 営業時間 | 7:00〜16:00(3〜11月)・7:30〜16:00(12〜2月)、受付は15時まで、12/29〜1/2休業 |
9. 東山湖フィッシングエリア(静岡県)
御殿場市にある湖タイプの大型フィッシングエリアで、ニジマスの養殖に60年以上の歴史を持つ相模漁業の直営。7〜9月は高水温のため休業しており、10月1日の営業再開後がちょうど秋のシーズン。つまり紅葉の季節は、リフレッシュした湖にフレッシュな魚が放たれる「開幕直後」の狙い目タイミングです。
再開後の10〜11月は5:00〜19:00のロング営業で、朝夕のゴールデンタイムをたっぷり釣り込めます。スチールヘッドやイトウ、銀鮭など大型魚を含む多彩な放流魚も名物。秋の遠征先としてルアー・フライファンから絶大な支持を集める湖です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 静岡県御殿場市東山1077 |
| アクセス | 東名高速道路 御殿場ICより車 |
| 料金 | 1DAY券6,000円、A券(5:00〜17:00)5,500円、B券(12:00〜19:00)5,000円、3時間券4,000円(タックル無料レンタル付) |
| 対象魚 | ニジマス、スチールヘッド、ブラウン、ブルック、イワナ、ヤマメ、アマゴ、イトウ、銀鮭など |
| 営業時間 | 5:00〜19:00(10/1〜11/30・3/1〜6/30)、6:00〜17:00(12/1〜2月末)、7〜9月は休業 |
10. エンゼルフォレスト白河高原(福島県)
羽鳥湖高原のリゾート施設内にある「エンゼルレイク・フィッシングエリア」。自然の川が流れ込む自然湖に近い環境の大規模フィールドで、高原の秋は湖畔の木々が色づき、静かな湖面に秋色が映り込みます。美しいネイティブトラウトのような魚が揃い、幻の魚イトウに出会えるチャンスも。
リゾート併設ならではの充実ぶりも魅力で、温泉・サウナ・レストランを完備。コテージ宿泊なら宿泊者限定の前売り券で日の出から釣りをスタートできます。レンタルタックルの「ちょい釣りセット」もあるので、紅葉旅行のついでに手ぶらで楽しむこともできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 福島県岩瀬郡天栄村大字羽鳥字高戸屋39 |
| アクセス | 東北自動車道 白河ICから約30分 |
| 料金 | 1日券 リリース4,500円・持ち帰り(50cm未満3尾まで)5,000円、6時間券3,500円〜、2時間券2,500円、女性・シニア1日券4,000円〜 |
| 対象魚 | トラウト各種、イトウ |
| 営業時間 | 7:00〜17:00(季節により変動)、冬季凍結時以外営業 |
秋の管理釣り場を楽しむためのポイント
営業時間の「秋切替」に注意
秋は多くの釣り場で営業時間が切り替わる季節です。今回ご紹介した中でも、丸沼は10月から6:30開始、東古屋湖は11月から16:30終了、日本イワナセンターやうらたんざわ渓流釣場は11月から7時開始、リヴァスポット早戸の延長営業は10月15日までなど、施設ごとにタイミングが異なります。日没も早まるので、出発前に必ず最新の営業時間を確認しましょう。
服装はレイヤリングが基本
山あいの釣り場の朝晩は、平地の真冬並みに冷え込むことがあります。フリースや薄手のダウンなど脱ぎ着しやすい重ね着で、日中との温度差に対応しましょう。放射冷却で朝霜が降りる時期は、防寒グローブもあると快適です。
台風・増水後は営業状況をチェック
秋は台風シーズンでもあります。特に渓流・河川型の釣り場は、増水により臨時休業となる場合があります。遠征前には公式サイトやSNSで営業状況を必ず確認してください。
紅葉シーズンの行楽渋滞を見越して早出を
紅葉の名所周辺は、シーズンの週末になると昼前後から道路が混み合います。朝イチからの入場なら釣果面でも有利。「早出して午前中に釣り、午後は温泉・紅葉見物」が秋の黄金パターンです。
まとめ
水温が下がる秋は、トラウトの活性が上がる釣りのベストシーズンであると同時に、山あいの釣り場が一年でもっとも美しく染まる季節です。今回ご紹介した10か所は、いずれも湖畔・渓流・山間の立地で、釣りをしながら秋の景色を堪能できるスポットばかり。温泉や紅葉ドライブと組み合わせれば、最高の秋釣行になるはずです。
今年の秋は、紅葉に包まれた管理釣り場で、元気を取り戻したトラウトとの釣りを満喫してみてはいかがでしょうか。
※料金・営業時間は変更される場合があります。お出かけ前に各施設の公式サイトで最新情報をご確認ください。