フライタックルの選び方

管理釣り場で使用するフライタックル選ぶにあたり、まずどんなタイプの管理釣り場で釣りをしたいのか確認してみよう。
ここでは大きく渓流タイプ、ポンドタイプの2つに分けて簡単に説明する。

管理釣り場初心者にオススメのフライタックル

渓流タイプの管理釣り場

最近では比較的大きな中流域の河川を冬季限定で管理釣り場として提供しているところもあるが、ここでの渓流タイプの管理釣り場は川幅が比較的狭い、いわゆる日本渓流河川を基本としている。

『タックル』
■ロッド:#3 ~ #4番で8ft前後
■ライン:#3 ~ #4番(ロッド番手に合わせたライン)フローティングWf・Dtどちらでもよい
■リール:小経口でラチェットタイプ、ディスクタイプのどちらでもOK
■リーダー:5x ~ 7x 9ft(基準)前後
■ティペット:5x ~ 8x 約ヒトヒロ(約1m前後)

※リーダー、ティペットは長すぎるとトラブルの元となるので、最初は「リーダー + ティペット = ロッド1本半」位を目安とするとわかりやすい。
比較的開けた場所で周りを気にせずロッドを振れるなら長めに、周りに障害物などがあり、大きく振れないような場所なら短めにセッティングする。

■フライ:最初は比較的視認性の高いフライがよい
夏場なら黒っぽいフライ、早春のまだ寒い時期は白っぽい色
・ドライフライ(水面に浮かせて使う)
 パラシュートパターン #16 ~ #12
 エルクヘアカディスパターン #16 ~ #12
 CDCパターン #19 ~ #17
 ソラックスパターン #19 ~ #17

・ニンフフライ(沈めて使う)
 フェザントテイル、ヘアーズイヤー等

『釣り方』
渓流のドライフライの釣りではピンポイントでフライを打ちこんだり自然にフライを流す(ナチュラルドリフト)等の技術が必要となり、ナチュラルドリフトはこの釣りをするうえでは欠かせない技術となる。
ナチュラルドリフトをさせるためには、ポイント・流れに対する自分の立ち位置を考慮し、メンディング、リーチキャスト等を駆使して行う。
ドライフライの釣りは魚がどんな餌を食べているか推測し、その餌に一番近いフライを選択する(ドライフライでは水生昆虫、陸生昆虫がメインとなる)。
ただ、一口に餌といってもかなりの種類の餌があるのでそれなりの種類と数のフライが必要となる。

ポンドタイプの管理釣り場

ポンドタイプといっても5m前後の深部を持つところもあれば、1mくらいの浅い場所が多いところもあり、また30m投げてもポンドの中央に届かない広さを持つところも、10m投げれば他人のラインと交差してしまうところもあるので、自分の行こうとしているポンドの広さを確認してみることが大切である。
ただ、大きいところではロングキャストが必要になることが多いのでキャスティングの技術も考慮してポンドを選ぼう。

ドライフライでの釣り

『タックル』
■ロッド:#5 ~ #6番で9ft前後
■ライン:#5 ~ #6番(ロッド番手に合わせたライン)フローティングWf
■リール:ディスクタイプ
■リーダー:5x ~ 6x 9ft(基準)
■ティペット:6x ~ 7x 約ヒトヒロ(約1m前後)

■フライ:
・ドライフライ(水面に浮かせて使う)
 パラシュートパターン #16 ~ #12
 エルクヘアカディスパターン #16 ~ #12
 CDCパターン #19 ~ #17
 ソラックス #19 ~ #17

『釣り方』
渓流のドライフライの釣りと違って流れが無いところでのドライフライはできる限りフライをライズめがけてキャストする。
ただ、流れがない分ナチュラルドリフト・メンディング等の技術は必要ないがティペットの影、フライの選択がシビアになる。

シンキングラインでの釣り

『タックル』
■ロッド:#5 ~ #6番で9ft前後
■ライン:#6 ~ #7(ロッド番手より一つ上のライン) インターミディエイト・TYPE1 ~ TYPE3
■リール:ディスクタイプ
■リーダー:4x ~ 6x 9ft(基準)
■ティペット:5x ~ 7x 約ヒトヒロ(約1m前後)

※シューティングシステムのセッティング
シンキングラインでの釣りでは「ヘッド部分に沈むライン + 細いランニングライン」を組み合わせたシューティングシステムが必要となる。
自分でも作ることはさほど難しくないが、最初は道具購入のフライショップやある程度経験のある人に頼んだりしてみたほうが無難。

■フライ
・マラブータイプ
 オリーブ、茶、黒、白等動きの良いもの#12 ~ #10

『釣り方』
シンキングラインを使った釣り方は魚が表層にいるならばシンクレートの浅いインターミディエイト、TYPE1などを選択してある程度の距離を投げてマラブーフライやストリーマー等をリトリーブして釣る釣り方だ。
表層にいなければTYPE2、TYPE3とより深い層を釣るラインに変えていく。
ただ、この釣りの難しさの第一段階としてロングキャストがある。この釣り方は比較的大きいポンドを攻略するのに適した釣り方だがその分キャスト技術も求められ、20 ~ 30mくらいは投げられる技術が必要となる。
最近ではフライショップによるキャスティングスクールも行われているので興味があれば調べてみるといいだろう。
練習すれば必ず習得できるものなので気長に練習しよう。